「穏健な反体制派」は西クルディスタン移行期民政局支配下のアレッポ市シャイフ・マクスード地区に対して「化学兵器」を使用か?(2016年3月13日)

アレッポ県では、ARA News(3月13日付)が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会のライザーン・ハッドゥー氏の話として、「穏健な反体制派」と目されるスルターン・ムラード旅団、第16師団、ヌールッディーン・ザンキー運動と、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動が、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区に対して、「化学兵器」を装填した砲弾で砲撃を行ったと伝えた。

この攻撃により、子供2人と女性1人を含む5人が呼吸困難を訴え、病院に搬送されたという。

ARA News, March 13, 2016

一方、ARA News(3月15日付)によると、アレッポ市サカン・シャバービー地区での西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊との戦闘でシャーム戦線所属のシャーム革命家大隊司令官のウマル・サンダ氏が死亡した。

また、SANA(3月13日付)によると、反体制武装集団が敵対行為停止合意に違反し、アレッポ市シャイフ・マクスード地区を砲撃し、5人が負傷した。

AFP, March 13, 2016、AP, March 13, 2016、ARA News, March 13, 2016、March 15, 2016、Champress, March 13, 2016、al-Hayat, March 14, 2016、Iraqi News, March 13, 2016、Kull-na Shuraka’, March 13, 2016、al-Mada Press, March 13, 2016、Naharnet, March 13, 2016、NNA, March 13, 2016、Reuters, March 13, 2016、SANA, March 13, 2016、UPI, March 13, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

SyriaArabSpring

Recent Posts