ダーイシュはヒムス県でロシアの軍事顧問1人を含むロシア軍兵士5人を殺害したと発表する一方、アレッポ県ではダーイシュ・ヒムス州ワーリーが爆撃で死亡(2016年3月17日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊が、タドムル市西部のヒヤール山一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、ヒムス県では、SANA(3月17日付)によると、シリア軍がタドムル市西部のタール山、ヒヤール山、三角地帯、ワーディー・ザカーラ一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

他方、ダーイシュ(イスラーム国)通信部門のアアマーク通信は、タドムル市西部の戦闘でロシア軍顧問1人を殺害したと発表、生前に彼が持っていたとされる写真や遺体の写真を公開した。

アアマーク通信によると、ダーイシュはタドムル市近郊での戦闘で、ロシアの軍事顧問1人を含むロシア軍兵士5人とシリア軍兵士6人、ヒズブッラー戦闘員多数を殺害したという。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアブドゥルアズィーズ山一帯で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点を砲撃した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)がジュナイナ村で激しく交戦した。

一方、SANA(3月17日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部郊外のティーム油田一帯、技術研究所一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、

このほか、クッルナー・シュラカー(3月17日付)によると、イラク国境のマヤーディーン市でダーイシュ(イスラーム国)が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍隊員2人を処刑した。

この2人はいずれもクルド人だという。

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ハマー県では、SANA(3月17日付)によると、シリア軍がシャイフ・ハラール村東部でダーイシュ(イスラーム国)の車輌を爆破した。

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アレッポ県では、SANA(3月17日付)によると、ハナースィル市一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対する空爆で、ヒムス州ワーリーのハッサン・アッブード氏を含む幹部メンバー複数人が死亡した。

ハッサーン・アッブード氏は、イドリブ県サルミーン市出身で、ダーウード旅団、シャーム軍の司令官を務めた後、ダーイシュに忠誠を誓っていた。

、クッルナー・シュラカー(3月17日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がトルコ国境のドゥーディヤーン村を、シャーム軍団、スルターン・ムラード旅団などからなる「穏健な反体制派」との戦闘の末に奪還した。

一方、ARA News(3月17日付)によると、これに対し、シャーム軍団、スルターン・ムラード旅団、ハムザ旅団からなる「穏健な反体制派」は有志連合の航空支援を受け、ダーイシュとの交戦の末にトゥーカトリー村を制圧したという。


AFP, March 17, 2016、AP, March 17, 2016、ARA News, March 17, 2016、Champress, March 17, 2016、al-Hayat, March 18, 2016、Iraqi News, March 17, 2016、Kull-na Shuraka’, March 17, 2016、al-Mada Press, March 17, 2016、Naharnet, March 17, 2016、NNA, March 17, 2016、Reuters, March 17, 2016、SANA, March 17, 2016、UPI, March 17, 2016などをもとに作成。

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