ダマスカス旧市街での電気火災に関して、「活動家」はイラン人の不動産買収に利すると批判(2016年4月23日)

ダマスカス県では、『ハヤート』(4月24日付)などによると、旧市街のアスルーニーヤ地区で大規模火災が発生した。

消火作業にあたった消防隊高官によると、火災はアスルーニーヤ地区内の市場にある店舗から午前6時頃出火、周辺の商店、倉庫約50店舗に燃え広がった。

SANA(4月23日付)は、ダマスカス県消防署のジハード・ムーサー署長の話として、出火原因は電気の接触不良によるだったと伝えた。

出火元となった商店の店主は頭や手に大やけどを負い、病院に搬送された。

しかし、ダマスカス出身の活動家を名乗る人物が、クッルナー・シュラカー(4月23日付)に対して、この火災でもっとも得をするのはイラン人だとしたうえで、ダマスカス旧市街にあるサイイダ・ルカイヤ地区一帯の商店を買収しようとするイラン人に反対してきた住民らが、火災で被害を受けた物件を安値で売却することを迫られていると主張した。

ただし、火災が発生した現場はサイイア・ルカイヤ地区からは300メートルほど離れている。

al-Hayat, April 24, 2016

 

AFP, April 23, 2016、AP, April 23, 2016、ARA News, April 23, 2016、Champress, April 23, 2016、al-Hayat, April 24, 2016、Iraqi News, April 23, 2016、Kull-na Shuraka’, April 23, 2016、al-Mada Press, April 23, 2016、Naharnet, April 23, 2016、NNA, April 23, 2016、Reuters, April 23, 2016、SANA, April 23, 2016、UPI, April 23, 2016などをもとに作成。

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