アル=カーイダ指導者のザワーヒリー氏は、イスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ氏がロシアではなくサウジアラビアによって殺害されたと主張(2016年7月11日)

アル=カーイダ(総司令部)の指導者アイマン・ザワーヒリー氏によると思われる音声声明がインターネットを通じて拡散された。

サハーブ広報製作機構が配信した音声声明のなかで、ザワーヒリー氏と思われる人物は「サウジアラビアはシリアにおける停戦を破綻させようと考え…(イスラーム軍司令官の)ザフラーン・アッルーシュ氏を殺害し、ムジャーヒディーンが偽りの停戦を破棄することを望んだ…。停戦は終わらず、ロシア人ども、ヌサイリー派のバアスどもはそのなかでイスラーム教徒たちを殺し、その家を焼き続けている」と述べた。

ただし、アル=カーイダに忠誠を誓うシャームの民のヌスラ戦線は、アッルーシュ氏が死亡した2015年12月に声明を出し、「ロシアの空爆」によって殺害されたと断じ、遺族に弔意を示している。

一方、ザワーヒリー氏は、ダーイシュ(イスラーム国)の指導者アブー・バクル・バグダーディー氏に対してメッセージを送っているが、反応がないことを明らかにした。

このメッセージのなかで、ザワーヒリー氏は、ダーイシュが拘束、処刑したシリア政府関係者の数を開示するよう求めたが、ダーイシュ側からの回答はないと述べ、ダーイシュを「ハワーリジュ派の継承者」と批判した。

AFP, July 11, 2016、AP, July 11, 2016、ARA News, July 11, 2016、Champress, July 11, 2016、al-Hayat, July 12, 2016、Iraqi News, July 11, 2016、Kull-na Shuraka’, July 11, 2016、al-Mada Press, July 11, 2016、Naharnet, July 11, 2016、NNA, July 11, 2016、Reuters, July 11, 2016、SANA, July 11, 2016、UPI, July 11, 2016などをもとに作成。

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