アレッポ市でファトフ軍が「穏健な反体制派」と目される第16歩兵師団の本部・拠点を急襲、メンバーを拘束(2016年8月25日)

アレッポ県では、ARA News(8月25日付)によると、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部で、シャーム・ファトフ戦線(シャームの民のヌスラ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム軍団などファトフ軍に所属するジハード主義武装集団が「穏健な反体制派」と目されている第16歩兵師団の本部・拠点複数カ所を急襲し、同師団に所属する殉教者バドル旅団のアブドゥルハーリク・ハヤーニー司令官らメンバー多数を拘束した。

粛清はブアイディーン地区、ハラク地区、ブスターン・バーシャー地区、シャイフ・ハドル地区、シャイフ・ファーリス地区、ハイダリーヤ地区で敢行された。

ARA Newsによると、7月末のシリア軍によるアレッポ市東部地区包囲に際して、第16歩兵師団のアブー・アリー・サッカなる司令官が、アレッポ市バニー・ザイド地区での戦闘で、シリア軍から多額の資金を受け取り、トルコに逃亡、同地区をシリア軍に明け渡したとの嫌疑が、粛清の背景にあるという。

AFP, August 25, 2016、AP, August 25, 2016、ARA News, August 25, 2016、Champress, August 25, 2016、al-Hayat, August 26, 2016、Iraqi News, August 25, 2016、Kull-na Shuraka’, August 25, 2016、al-Mada Press, August 25, 2016、Naharnet, August 25, 2016、NNA, August 25, 2016、Reuters, August 25, 2016、SANA, August 25, 2016、UPI, August 25, 2016などをもとに作成。

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