ロシア軍は、米国がSDGTに指定するアル=カーイダ系のジュンド・アクサー機構と共闘する米支援のイッザ軍の本部をバンカーバスターで爆撃し、司令官ら50人が消息不明(2016年10月2日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍がイッザ軍の本部があるラターミナ町近郊の山岳地帯をバンカーバスター(地中貫通爆弾)で爆撃した。

13回におよぶ爆撃で、イッザ軍の戦闘員6人が死亡した。

爆撃を受けた本部には、司令官を含む50人がおり、彼らの消息は不明だという。

イッザ軍は「穏健な反体制派」と目され、米国や複数のアラブ諸国の支援を受ける一方、「マルワーン・ハディードの戦い」において、米国が9月20日に「特別指定国際テロリスト」(Specially Designated Global Terrorists、SDGT)に指定したジュンド・アクサー機構と共闘している。

また「マルワーン・ハディードの戦い」には、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動が正式に参加している。

一方、SANA(10月2日付)によると、シリア軍が呼ぶ部隊とともにムーリク市、マアーン村一帯、スーラーン市、マアルカバ村、カフルズィーター市、ラーヤ山一帯でジュンド・アクサー機構、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦した。

他方、クッルナー・シュラカー(10月2日付)によると、カフルズィーター市内のマガーラ中央病院(通称「殉教者ハサン・アアラジュ病院」)がロシア軍の爆撃を受けて甚大な被害を受け、利用不能となった。

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ダルアー県では、SANA(10月2日付)によると、シリア軍がヤードゥーダ村、ダルアー市ダム街道地区でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、ARA News(10月2日付)によると、シリア軍がドゥーマー市を砲撃、またカフルバトナー町一帯を爆撃した。

なお、爆撃はダマスカス県ジャウバル区にも及んだという。

一方、SANA(10月2日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにダイルハビーヤ村一帯で反体制武装集団と交戦し、同地の農場地帯および複数の建物群を制圧した。

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ヒムス県では、SANA(10月2日付)によると、シリア軍がジャウラト・ハスヤーン村、ザフラーナ村、イッズッディーン村、タルビーサ市、アルド・アブー・サファー地区でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)と交戦した。

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クナイトラ県では、SANA(10月2日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)がハドル村を砲撃し、1人が負傷した。

AFP, October 2, 2016、AP, October 2, 2016、ARA News, October 2, 2016、Champress, October 2, 2016、al-Hayat, October 3, 2016、Iraqi News, October 2, 2016、Kull-na Shuraka’, October 2, 2016、al-Mada Press, October 2, 2016、Naharnet, October 2, 2016、NNA, October 2, 2016、Reuters, October 2, 2016、SANA, October 2, 2016、UPI, October 2, 2016などをもとに作成。

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