シリア・ロシア軍の爆撃・砲撃と反体制派の砲撃で40人あまりが死亡(2016年10月12日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)の支配下にあるアレッポ市東部のフィルドゥース地区がシリア軍の砲撃とロシア軍と思われる戦闘機(ただしシリア人権監視団は所属を明示していない)の空爆を受け、7人が死亡した(クッルナー・シュラカー(10月12日付)によると、死者は15人以上)。

ロシア軍と思われる戦闘機はまた、フィルドゥース地区のほかにも、ブスターン・カスル地区、カーティルジー地区を空爆、フィルドゥース地区での死者7人と合わせて27人(うち子供は4人)が死亡したという。

さらにアレッポ市東部のブスターン・バシャー地区(中部)、シャイフ・サイード地区(南部)では、シリア軍と反体制武装集団が戦闘を続けた。

これに対して、反体制武装集団はアレッポ市フルカーン地区などシリア政府支配地域を砲撃し、4人が死亡、14人が負傷、SANA(10月13日付)によると、反体制武装集団はまた、アレッポ市マンシヤ地区、シャイフ・ターハー地区、ブスターン・バーシャー地区を砲撃し、5人が死亡、13人が負傷した。

一方、SANA(10月13日付)によると、シリア軍がハーン・トゥーマーン村、ズルバ村、バルクーム村、アブー・シャリーム村、マアッラーター村、カフルナーハー村、アレッポ市ラーシディーン地区でシャーム・ファトフ戦線が率いる反体制武装集団の拠点を空爆した。

なお、シリア人権監視団によると、米・ロシアの新停戦合意が破綻した9月19日以降、アレッポ市およびその周辺一帯での戦闘で、民間人564人(うち子供116人、女性42人)が死亡しているという。

SANA, October 12, 2016

Kull-na Shuraka’, October 12, 2016

他方、ARA News(10月12日付)によると、アレッポ市東部で活動を続ける複数の医療団体・活動家は共同声明を出し、シリア・ロシア軍による医療施設への空爆を非難する一方、負傷者や病人をアレッポ市東部から市外、場合によってはトルコに搬送することで合意したと発表した。

共同声明を出したのは、M10医療センターなど。

ARA News, October 12, 2016

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アルマナーズ市・ビーラト・アルマナーズ町間の街道で爆弾が爆発し、複数人が死亡した。

またシリア軍がジスル・シュグール市を砲撃、戦闘機(所属明示せず)も同地のほか、ハッサーニーヤ村などを空爆した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカッバーナ村一帯を空爆した。

一方、SANA(10月13日付)によると、シリア軍が県北部のカムアーヤー村、バアルバーヤー村、タルディーン村、カッバーナ村、カフルサンドゥー山で反体制武装集団の拠点を空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタイバ村各所、ウンム・シャルシューフ村、ティールマアッラ村を空爆した。

また、クッルナー・シュラカー(10月12日付)によると、シリア軍がタイバ村、カフルラーハー市を空爆し、6人が死亡した。

一方、SANA(10月13日付)によると、シリア軍がワーズィイーヤ村、ダイル・フール村、サアン・アスワド村、ラスタン市、ガントゥー市北部でシャーム・ファトフ戦線などの拠点を空爆した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカフルバトナー町、サクバー市、アルバイン市、ドゥーマー市を空爆し、少なくとも3人が死亡、13人が負傷した。

一方、クッルナー・シュラカー(10月12日付)によると、ハーマ町の国民和解委員会の仲介により、シリア軍と反体制武装集団の停戦合意が成立した。

これにより、シリア軍は同地での軍事作戦を停止、また反体制武装集団は戦闘員数十人がシリア北部(イドリブ県)に退去することが決まったという。

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ダマスカス県では、SANA(10月13日付)によると、イスラーム軍およびラフマーン軍団が撃った迫撃砲弾がマッザ86地区に着弾し、子供1人が負傷した。

ARA News(10月12日付)によると、攻撃はアダウィー地区のロシア大使館を狙ったもので、迫撃砲弾はマッザ86地区以外にも、マッザ・ジャバル地区、マズラア地区などに着弾した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍はジャウバル区一帯を砲撃した。

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ハマー県では、SANA(10月13日付)によると、シリア軍がタイバト・イマーム市、ラトミーン村、ズール・ヒーサ村、ラターミナ町、スーラーン市一帯、ドゥワイル丘、ザアタル丘で反体制武装集団の拠点を空爆した。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(10月12日付)によると、戦闘機(所属明示せず)がイブタア町を空爆し、一家5人全員が死亡した。

一方、SANA(10月13日付)によると、シリア軍がフラーク市東部、西ガーリヤ村北西部でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, October 12, 2016、AP, October 12, 2016、ARA News, October 12, 2016、Champress, October 12, 2016、al-Hayat, October 13, 2016、Iraqi News, October 12, 2016、Kull-na Shuraka’, October 12, 2016、al-Mada Press, October 12, 2016、Naharnet, October 12, 2016、NNA, October 12, 2016、Reuters, October 12, 2016、SANA, October 12, 2016、UPI, October 12, 2016などをもとに作成。

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