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ロシア大統領府はシリア侵攻の目的を「アサドの専制を断ち切ること」と述べたトルコのエルドアン大統領に釈明を求める(2016年11月30日)

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が29日にイスタンブールで、「ユーフラテスの盾」作戦に参加し、シリア領内に侵攻中のトルコ軍の目標に関して「アサドの専制支配を断ち切ること…それ以外にはない」と述べたことに関して、釈明を求めたいと述べた。

ペスコフ報道官は「きわめて危険な発言で、これまでの発言と矛盾している…。我々は、同盟国であるトルコから早急に、この問題についてのさらなる説明を期待する」と述べた。

エルドアン大統領は「私の見積りでは、シリアで100万人近くが命を落とし、今も子供、女性、男性など、多くの人々が命を落としている。国連はどこにいるのか? 何をしているのか? イラクにいるとでも言うのか? 何もしていない! 我々は堪え忍ぶよう呼びかけてきたが、こんな状況には絶えきれず、自由シリア軍とともにシリアに侵攻した…。なぜ侵攻したのか? シリアの国土の割譲を企図しているのか? いや、侵攻の任務はシリアの国土の本来の持ち主に与えることだ。つまり、我々は…アサドの専制支配を断ち切るために侵攻したのだ」と述べていた。

一方、エルドアン大統領は、ヴラジミール・プーチン大統領と電話会談を行い、アレッポ市の状況について意見を交わした。

『ハヤート』(12月1日付)などが伝えた。

AFP, November 30, 2016、AP, November 30, 2016、ARA News, November 30, 2016、Champress, November 30, 2016、al-Hayat, December 1, 2016、Iraqi News, November 30, 2016、Kull-na Shuraka’, November 30, 2016、al-Mada Press, November 30, 2016、Naharnet, November 30, 2016、NNA, November 30, 2016、Reuters, November 30, 2016、SANA, November 30, 2016、UPI, November 30, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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