シリア軍は反体制派支配下のアレッポ市南東部の中心に位置するシャッアール地区を制圧か?(2016年12月6日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南東部の中心に位置するシャッアール地区でシリア軍、親政権武装勢力がシャッアール地区で激しく交戦した。

シリア軍はまた、アグユール地区、フィルドゥース地区、スッカリー地区、マアーディー地区、カーディー・アスカル地区、ジュルーム地区などに対して空爆・砲撃を加え、子供1人を含む10人が死亡した。

これに対して、反体制武装集団は、ザフラー協会地区で爆弾を仕掛けた車輌複数台を特攻させるなどして、攻撃を激化、シリア軍が応戦し、これを撃退、同地郊外の丘陵地帯(警察署一帯)を制圧したという。

Kull-na Shuraka’, December 6, 2016

反体制武装集団はまた、ザフラー協会地区に加えて、アアザミーヤト地区、フルカーン地区を砲撃した。

このほか、ロシア軍と思われる戦闘機が、アレッポ市郊外のアターリブ市一帯を空爆した。

一方、SANA(12月6日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市南東部への進軍を続け、カラム・ダーダー地区、カラム・カーティルジー、シャッアール地区、マルジャ地区、シャイフ・ルトフィー地区、警察署のある丘陵地帯を制圧、同地の地雷・爆発物を撤去し、治安と安定を回復した。

シリア軍はまた、ザフラー協会地区一帯で反体制武装集団を迎撃した。

Youtube, December 6, 2016

このほか、シリア軍は、アレッポ市東部のマサーキン・ハナーヌー地区の学校内で、反体制武装集団が化学兵器を製造するために使用していた施設、倉庫を発見した。

SANA, December 6, 2016

SANA, December 6, 2016

SANA, December 6, 2016

AFP, December 6, 2016、AP, December 6, 2016、ARA News, December 6, 2016、Champress, December 6, 2016、al-Hayat, December 7, 2016、Iraqi News, December 6, 2016、Kull-na Shuraka’, December 6, 2016、al-Mada Press, December 6, 2016、Naharnet, December 6, 2016、NNA, December 6, 2016、Reuters, December 6, 2016、SANA, December 6, 2016、UPI, December 6, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

SyriaArabSpring

Recent Posts