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ロシアのラヴロフ外相「アスタナ会議に参加するイスラーム軍をテロ組織とみなさない」(2017年1月18日)

セルゲイ・ラブロフ外務大臣はモスクワを訪問中のオーストリアのセバスチャン・クルツ外務大臣との共同記者会見で、シリア情勢について触れ、1月23日にカザフスタンの首都アスタナで開幕予定のシリア政府と反体制武装集団の和平協議(アスタナ会議)への参加を決断したイスラーム軍などの武装集団に関して、国連のリスト(アル=カーイダ制裁委員会リスト)においてテロ組織に指定されていないと述べ、参加を歓迎する意思を示した。

ラブロフ外務大臣は「イスラーム軍はこの合意(トルコ・ロシア仲介による停戦合意)に参加しており、多くの国がこの組織に対してどのような態度をとろうと、イスラーム軍は国連のテロ組織のリストに記載されていない。イスラーム軍がほかの武装集団とともに、シリア政府との交渉開始に関する合意に署名する意思を示していることを踏まえ、我々はこうしたアプローチを支持している」と述べた。

そのうえで「ダーイシュ(イスラーム国)、ヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)とつながりのないすべての組織が、12月29日の停戦合意に参加できる。私はそのことをすべての組織に呼びかけている」と付言した。

『ハヤート』(1月19日付)が伝えた。


AFP, January 18, 2017、AP, January 18, 2017、ARA News, January 18, 2017、Champress, January 18, 2017、al-Hayat, January 19, 2017、Iraqi News, January 18, 2017、Kull-na Shuraka’, January 18, 2017、al-Mada Press, January 18, 2017、Naharnet, January 18, 2017、NNA, January 18, 2017、Reuters, January 18, 2017、SANA, January 18, 2017、UPI, January 18, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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