国内で活動する野党と国外で活動する反体制組織がベイルートで新たな政治組織「シリア国民ブロック」を結成(2017年2月10日)

レバノンの首都ベイルートで、新たな政治組織「シリア国民ブロック」が発足した。

新組織は9日にベイルートで開催された親政権、反体制活動家ら約40人が出席して開催された会合の成果として発足した。

結成に参加したのは、スペインで活動する反体制組織のシリア国家建設潮流を率いるルワイユ・ハサン代表、ムナー・ガーニム副代表、トルコで活動するシリア・クルド国民評議会のマージド・カッルー氏、国内で活動する野党の人民党のナウワーフ・アブドゥルアズィーズ・ムルヒム書記長、国民青年公正成長党のバルウィーン・イブラーヒーム書記長、ハサカ県カーミシュリー市で活動する無所属のユーヌス・ハドル氏のほか、シリア国民評議会東部地区、シリア・トルクメン民主運動、「我々はずっとシリア人」潮流、和平構築者運動、市民和平評議会、「シリア人女性が和平を作る」会合、ジュズール市民社会建設機構など。

シリア国民ブロックは「シリアを建設するため、みなで」をスローガンとし、「大統領の地位はシリア国民の意思によって判断されるものであり、現在そしてあらゆる場合においても諸外国の演壇とすることは許されない」との原則を掲げ、大統領の進退をめぐって諸外国が介入することを拒否、「シリア統合、新憲法による言論の自由の保障」を主唱、専門家からなる制憲委員会を発足し、新憲法を起草し、国民投票での承認を経た公布をめざすという。

発足には、在レバノンのロシア大使のほか、イラン、中国、日本、デンマーク、ドイツ、スウェーデン、カザフスタン、EU、スペイン大使館の外交官15人が出席し、立ち会った。

米大使館、トルコ大使館、アラブ諸国の大使館の外交官は出席しなかった。

Kull-na Shuraka’, February 10, 2017

Kull-na Shuraka’, February 10, 2017

Kull-na Shuraka’, February 10, 2017

  

AFP, February 10, 2017、AP, February 10, 2017、ARA News, February 10, 2017、Champress, February 10, 2017、al-Hayat, February 11, 2017、Iraqi News, February 10, 2017、Kull-na Shuraka’, February 10, 2017、al-Mada Press, February 10, 2017、Naharnet, February 10, 2017、NNA, February 10, 2017、Reuters, February 10, 2017、SANA, February 10, 2017、UPI, February 10, 2017などをもとに作成。

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