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シリアでの人権侵害を調査するための国際調査委員会はアレッポ市攻防戦でシリア・ロシア両軍、反体制武装集団双方の戦争犯罪を指弾(2017年3月1日)

シリアでの人権侵害を調査するための国際調査委員会(パウロ・セルジオ・ピネイロ委員長)は、2016年7月から12月にかけてのアレッポ市をめぐるシリア軍と反体制武装集団の戦闘などに関する報告書(A/HRC/34/64、2017年2月2日付、37ページ、https://documents-dds-ny.un.org/doc/UNDOC/GEN/G17/026/63/PDF/G1702663.pdf?OpenElement)を国連人権理事会に提出し、両当事者による戦争犯罪の実態を告発した。

報告書は、アレッポ市住民を含む291人に対するインタビュー、衛星画像データ、写真、ビデオ動画、医療記録をもとに作成され、そこでは、アレッポ市東部の病院、診察所など市民インフラを狙ったシリア・ロシア軍の空爆とそれによる民間人の犠牲、シリア軍および親政権武装集団によるアレッポ市東部への食糧・必需品配給阻止の実態を指摘、医療施設への攻撃が戦争犯罪に相当すると結論づけた。

その一方で、報告書は、アレッポ市東部、同市西部郊外、南部郊外一帯で活動を続けてきた反体制武装集団(新生ファトフ軍、アレッポ・ファトフ軍、アレッポ軍などと総称されるアル=カーイダ系、非アル=カーイダ系のジハード主義武装集団および「穏健な反体制派」)が、シリア政府支配下のアレッポ市西部に無差別砲撃を行い、多くの民間人を殺害したことにも言及した。

ohchr.org, March 1, 2017

 

AFP, March 1, 2017、AP, March 1, 2017、ARA News, March 1, 2017、Champress, March 1, 2017、al-Hayat, March 2, 2017、Iraqi News, March 1, 2017、Kull-na Shuraka’, March 1, 2017、al-Mada Press, March 1, 2017、Naharnet, March 1, 2017、NNA, March 1, 2017、Reuters, March 1, 2017、SANA, March 1, 2017、UPI, March 1, 2017などをもとに作成。

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