トルコ軍がハサカ県の国境地帯で砲撃を継続、YPGと交戦(2017年4月28日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、アームーダー市とダルバースィーヤ市にいたるトルコ国境地帯にトルコ軍の増援部隊が派遣され、同地一帯に対して激しい砲撃を実施、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦した。

一方、ロイター通信(4月28日付)は、トルコ軍の話として、ラアス・アイン市に面するトルコ領内のジェイランプナル市が砲撃を受けたと伝えた。

砲弾はシリア領内の人民防衛隊支配地域から発射されたという。

これに対して、トルコ軍はただちに報復の砲撃を実施し、人民防衛隊隊員11人を殺害したという。

また、ARA News(4月28日付)によると、トルコ軍はアフリーン市郊外にあるアフリーンFMの施設を砲撃した。

ARA News, April 28, 2017

ARA News, April 28, 2017

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トルコのレジェップ・タイイン・エルドアン大統領はイスタンブールで開催された大西洋評議会サミットで「人民防衛隊がシリア北部のユーフラテス川西岸に依然として残留している。同地から駆逐せねなならない」と述べた。

また、来月予定されているドナルド・トランプ米大統領との会談で、ダーイシュ(イスラーム国)の中心都市ラッカ市解放において、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍ではなく、トルコが支援する反体制派の力を借りるよう説得するつもりだと述べたという。

AFP, April 28, 2017、AP, April 28, 2017、ARA News, April 28, 2017、Champress, April 28, 2017、al-Hayat, April 29, 2017、Kull-na Shuraka’, April 28, 2017、al-Mada Press, April 28, 2017、Naharnet, April 28, 2017、NNA, April 28, 2017、Reuters, April 28, 2017、SANA, April 28, 2017、UPI, April 28, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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