トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室所属組織がヌールッディーン・ザンキー運動の処遇をめぐって交戦(2017年5月23日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(5月23日付)によると、トルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室の実効支配下にある県北部各所で、シャーム戦線がシャーム軍団の本部複数カ所を襲撃した。

シャーム戦線とシャーム軍団は、いずれもハワール・キリス作戦司令室に所属する武装集団。

シャーム戦線は、シリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団が、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)に合流したヌールッディーン・ザンキー運動をかくまっていると疑い、襲撃に踏み切ったという。

襲撃は、アアザーズ市に隣接するカフルガーン村、バラーギーダ村、シャイフ・リーフ村で実行され、シャーム戦線は、シャーム軍団ではなくヌールッディーン・ザンキー運動の拠点を攻撃したと主張しているという。

なお、これに先立ち、シャーム軍団は22日、ジャラーブルス市近郊のハミーラ村にあるスルターン・ムラード師団(シャーム戦線所属)の検問所を攻撃し、戦闘員2人を殺害、3人を拘束していたという。

AFP, May 23, 2017、AP, May 23, 2017、ARA News, May 23, 2017、Champress, May 23, 2017、al-Hayat, May 24, 2017、Kull-na Shuraka’, May 23, 2017、al-Mada Press, May 23, 2017、Naharnet, May 23, 2017、NNA, May 23, 2017、Reuters, May 23, 2017、SANA, May 23, 2017、UPI, May 23, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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