シリア軍、親政権武装勢力とイラク軍、人民動員隊は米軍が占拠するタンフ国境通行所の北東約50キロの国境地帯で対面(2017年6月18日)

『ハヤート』(6月19日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)を掃討し、アンバール県(イラク)北西部のワリード国境通行所一帯の対シリア国境地帯に到達したイラク軍と人民動員隊は、ヒムス県(シリア)南東部のタンフ国境通行所の北東約50キロの対イラク国境地帯に到達したシリア軍、ヒズブッラー、イラン・イスラーム革命防衛隊の支援を受ける武装勢力が対面した。

シリア軍とイラク軍の支配地域が接するのは、2011年にシリアに「アラブの春」が波及し、武力紛争が激化して以降これが初めて。

イラク国防省は17日、イラク軍国境警備隊と部族動員隊からなる合同部隊が、米主導の有志連合の支援を受けて、米英軍が不法に占拠し拠点化しているシリア領内のタンフ国境通行所に面するワリード国境通行所、およびヨルダン・シリアと接する国境地帯からダーイシュを掃討、同地を解放したと発表していた。

これに関して、AP(6月18日付)は、シリアの首都ダマスカスとイラクの首都バグダードを結ぶ幹線道路が、米英軍が拠点化するタンフ国境通行所を経由して開通したと伝えた。

Wikipedia

al-Hayat, June 19, 2017

AFP, June 18, 2017、AP, June 18, 2017、ARA News, June 18, 2017、Champress, June 18, 2017、al-Hayat, June 19, 2017、Kull-na Shuraka’, June 18, 2017、al-Mada Press, June 18, 2017、Naharnet, June 18, 2017、NNA, June 18, 2017、Reuters, June 18, 2017、SANA, June 18, 2017、UPI, June 18, 2017などをもとに作成。

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