アサド大統領は閣議で「行政改革国家プロジェクト」を立ち上げると発表(2017年6月20日)

アサド大統領は、首都ダマスカス県カフルスーサ地区にある内閣府で開催された閣議に出席し、「行政改革国家プロジェクト」を立ち上げると発表した。

閣議において基調報告を行ったアサド大統領は、そのなかで「行政改革国家プロジェクト」に関して、「行政評価支援センター」、「人材福祉センター」といった機関の新設を柱としていることを明らかにした。

「行政評価支援センター」は、各省が行政を行うにあたっての画一的且つ均質的な方法論を確立することを目的としており、同センターによって、行政の骨格や具体的内容、評価方法などが策定されるという。

また、行政を監視するための機関を設置し、「行政評価支援センター」の指導に基づき、住民の要望に添った行政が行われているかを審査するとともに、汚職撲滅対策を推進するという。

「人材福祉センター」は人的資源の効率的な配置を目的としているという。

このほか、「行政改革国家プロジェクト」においては、住民と行政のコミュニケーションを円滑化するためのインターネットサイトを設置し、住民の提案や苦情に対応することが計画されているという。

SANA, June 20, 2017

 

AFP, June 20, 2017、AP, June 20, 2017、ARA News, June 20, 2017、Champress, June 20, 2017、al-Hayat, June 21, 2017、Kull-na Shuraka’, June 20, 2017、al-Mada Press, June 20, 2017、Naharnet, June 20, 2017、NNA, June 20, 2017、Reuters, June 20, 2017、SANA, June 20, 2017、UPI, June 20, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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