SANAは2011年3月8日政令第35号に関する報道が「ねつ造」されていたと伝える(2011年3月10日)

SANA(3月10日付)は、アサド大統領が2011年3月8日政令第35号を施行し、政治犯に対する恩赦を決定したとの公式ウェブサイトでの報道に関して、「ねつ造」されたものだと伝えた。

政令第35号に関する報道は、3月8日に公式ウェブサイトで配信されていたが、その後まもなく同ページを削除された。

なお、政令第35号はその後、徴兵期間の短縮にかかる法律に差し替えられた。

Kull-na Shurakā’, March 10, 2011

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ブサイナ・シャアバーン大統領府情報顧問は『シャルク・アウサト』(3月10日付)のインタビューに応じ、エジプトでの政変をアメリカやイスラエルとムハンマド・フスニー・ムバーラク政権との関係に対する国民の不満と結びつけてきたこれまでの発言に代えて、自由や民主主義への国民の希求をその要因にあげた。

シャアバーン顧問は、シリアの政治情勢について言及を避けつつ、アラブ諸国での政変に関して「専制、貧困、失業、汚職、為政者に近いエリートによる開発の収益の独占」への反抗だと位置づけたうえで「これらの革命の直接の理由は、マムルークの時代から受け継がれてきた体制の停滞に関わっており、そこでは為政者は“家来”とだけ関わり、民衆を遠ざけ、その意見を抑圧してきた…。今日も目にすることができるこのような体制には何も創造できない」と述べた。

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『クッルナー・シュラカー』(3月10日付)によると、3月12日の「カーミシュリーの春」7周年に備え、クルド人が多く居住する国内の複数の地域に治安部隊が多数展開した。

クルド民族主義組織は3月12日、「カーミシュリーの春」犠牲者を追悼するため、5分間の黙祷を捧げ、ロウソクを灯すよう呼びかけている。

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ダマスカス宣言(ダマスカス国民民主変革宣言)は声明を出し、「体制の家族」が非常事態解除という「要求から耳をそらす」ことに躍起だと批判し、「我々人民はまさにこうした状況下でも、専制を脱却し、民主的市民国家を建設するための具体的な方法を自らの手で進める」と主張、改革への意思を示した。

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「アフバール・シャルク」(3月10日付)は、スイスの金融機関の報告書に基づき、スイスの複数の銀行におけるアサド大統領の預金額が1,900,000,000スイス・フラン(約2,000,000,000米ドル)にのぼっていると報じた。

Akhbar al-Sharq, March 10, 2011、Kull-na Shurakā’, March 10, 2011、al-Hayat, March 11, 2011、al-Sharq al-Awsaṭ, March 10, 2011、SANA, March 10, 2011をもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

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