トルコの支援を受けるシリア国民連合傘下のシリア国民軍は、アル=カーイダが主導するイドリブ県、ハマー県での戦闘への参加の意思を表明(2018年1月4日)

シリア革命反体制勢力国民連立傘下の暫定内閣国防省がアレッポ県アアザーズ市内の参謀委員会本部で、トルコの支援を受ける反体制武装集団を糾合し、結成を発表した「シリア国民軍」のハイサム・ウファイスィー参謀副長はイナブ・バラディー(1月4日付)に対し、「次なる任務は、イドリブ県やハマー県の武装集団に対する圧力を軽減することが軸になる」と述べた。

アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動、いわゆる「穏健な反体制派」のヌールッディーン・ザンキー運動、ナスル軍、イッザ軍、自由イドリブ軍などからなる反体制武装集団とシリア軍の戦闘が激化しているイドリブ県南部、ハマー県北部の戦況に関して、ウファイスィー参謀副長は、「戦闘参加が議論されており、準備完了が宣言されれば、行動は開始され、具体的なステップについて発表される」としたうえで、また「ハマー、イドリブ両県郊外でシリア国民軍に所属する複数の武装勢力が戦闘に参加している」と付言した。

AFP, January 4, 2018、ANHA, January 4, 2018、AP, January 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 4, 2018、al-Hayat, January 5, 2018、‘Inab Baladi, January 4, 2018、Reuters, January 4, 2018、SANA, January 4, 2018、UPI, January 4, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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