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サトルフィールド米国務次官補「米政府はシリアでの対話へのロシアの影響力を低下させるさまざまな手段を持っている」(2018年1月12日)

米国のデヴィッド・サトルフィールド中東和平問題担当国務次官補は米上院の外交委員会で、ダーイシュ(イスラーム国)根絶後のシリアへの対応について証言、そのなかで、シリアでの政治移行を実現することなしに、ロシアとアサド政権の軍事的勝利は達成されないだろうと述べた。

サトルフィールド次官補は「米政府はシリアでの対話へのロシアの影響力を低下させるさまざまな手段を持っている…。シリア危機解決に向けた米国のアプローチは国際社会において大きな支持を受けている…。米政府はシリアで、国連の監視のもとに憲法が改正され、透明性のある選挙が実施されることを支持する…。選挙や憲法改正を伴わないシリアでのいかなる戦直に対しても正統性を認めるべきでないという国際合意がある…。それは、ロシア政府とアサド政権以外の誰も勝利を認めないということを意味する…。ジュネーブでの交渉を通じて、米国と国際社会が行っていることを進める必要がある」と述べた。

そのうえで、ロシア、イラン、トルコを保証国として進められているアスタナ会議への米政府高官の参加を見合わせるとの方針を明らかにするとともに、国連がアスタナ会議を承認し、米国の参加を促そうとすることに懸念を示した。

AFP, January 12, 2018、ANHA, January 12, 2018、AP, January 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2018、al-Hayat, January 13, 2018、Reuters, January 12, 2018、SANA, January 12, 2018、UPI, January 12, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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