PYDはトルコに断固たる姿勢をとるよう米国とロシアに呼びかける一方、YPG主体のシリア民主軍は徹底抗戦を呼びかける(2018年1月20日)

西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党(PYD)の総合評議会は声明を出し、アレッポ県アフリーン市一帯に対するトルコ軍の越境爆撃・砲撃を「テロ組織への支援」と非難、米国とロシアの両政府に対して、トルコに対して断固たる姿勢を誇示するよう呼びかけた。

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西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と女性防衛部隊の総司令部は声明を出し、アレッポ県アフリーン市一帯に対するトルコ軍の越境砲撃に関して、アフリーン市の若者たちに人民防衛隊に参加し、トルコ軍の「野蛮な攻撃」に対抗するよう呼びかけるとともに、ダーイシュ(イスラーム国)を放逐したときと同様、トルコの占領を打ち負かすと決意表明した。

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アレッポ県では、ANHA(1月20日付)によると、西クルディスタン移行期民政局支配下のアイン・アラブ(コバネ)市で、アフリーン市一帯に対するトルコ軍の越境砲撃に抗議するデモが行われ、数百人が参加した。

またラッカ県でも、タッル・アブヤド(ギレ・スピ)市でも同様のデモが行われた。

ANHA, January 20, 2018

AFP, January 20, 2018、ANHA, January 20, 2018、AP, January 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 20, 2018、al-Hayat, January 21, 2018、Reuters, January 20, 2018、SANA, January 20, 2018、UPI, January 20, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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