イスラエル軍戦闘機がダマスカス郊外県を越境ミサイル爆撃、シリア軍が防空システムでこれを迎撃(2018年2月7日)

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、8日午前3時42分にイスラエル軍戦闘機がレバノン領空からシリア領内に向けてミサイル複数発を発射し、ダマスカス郊外県のシリア軍拠点1カ所を攻撃したと発表した。

声明によると、シリア軍は、このミサイル攻撃に応戦し、「ほとんどのミサイルを撃破した」という。

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これに関して、シリア人権監視団によると、シリア軍の防空システムが、イスラエル軍戦闘機が発射したミサイルの一部を迎撃したが、ダマスカス郊外県ジャルマーナー市近郊の武器弾薬庫複数棟が被害を受けたという。

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イスラエル軍の越境爆撃を受けて、シリアの外務在外居住者省は国連事務総長と安保理議長に宛てて書簡を送り、爆撃についての報告を行うとともに、「この攻撃は、武装テロ集団の攻撃と時を同じくしており、彼らはこの数日間に、数千発のロケット弾、迫撃砲を首都ダマスカス県などの都市の住宅街、外交施設、福祉施設、教会を狙い、民間人数十人を殺害、数百人を負傷させている」と非難、「イスラエルが繰り返す敵対行為は、これまでもそしてこれからもイスラエルの友好国やその手先であるテロ組織を守ることはない」と協調、国連に対してイスラエルの行為を非難するよう要請した。

AFP, February 7, 2018、ANHA, February 7, 2018、AP, February 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2018、al-Hayat, February 8, 2018、Reuters, February 7, 2018、SANA, February 7, 2018、UPI, February 7, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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