シリア軍はダマスカス郊外県東グータ地方に対する大規模軍事作戦を準備する一方、「和解合意」に向け折衝を続ける(2018年2月17日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍および親政権武装集団の増援部隊が、東グータ地方一帯に進軍し、同地への包囲を強化した。

複数の消息筋によると、シリア軍は、「虎」の愛称で知られるスハイル・ハサン准将の指揮のもと、同地に対する大規模な作戦を準備する一方、同地での「和解合意」締結に向けた折衝を水面下で続けているという。

なお、同消息筋によると、「和解合意」が決裂した場合、中国人兵士9,000人も戦闘に参加する予定だという。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月17日付)によると、ロシア軍戦闘機がハザーヌー町を爆撃し、2人が死亡、7人が負傷した。

一方、シャーム解放機構はサルキーン市でシリアの空軍情報部の工作員のネットワークを摘発した。

al-Durar al-Shamiya, February 17, 2018

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月17日付)によると、ロシア軍戦闘機がムーリク市、ラターミナ町、カフルズィーター市を爆撃した。

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アレッポ県では、SANA(2月17日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市ムハーファザ(県庁)地区を砲撃した。

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ヒムス県では、SANA(2月17日付)によると、レバノン領からタッルカラフ市一帯に潜入した反体制武装集団をシリア軍が撃退した。

AFP, February 17, 2018、ANHA, February 17, 2018、AP, February 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 17, 2018、al-Hayat, February 18, 2018、Reuters, February 17, 2018、SANA, February 17, 2018、UPI, February 17, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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