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UNICEFは白紙の声明で東グータ地方での爆撃・砲撃に抗議(2018年2月20日)

UNICEF(国際連合児童基金)のゲールト・カッペラエレ中東・北アフリカ地域事務所代表は、声明文のない白紙の声明を出し、18日にから再び激化したロシア・シリア両軍によるダマスカス郊外県東グータ地方に対する爆撃・砲撃への怒りを表明した。

カッペラレ代表は、声明の脚注において、「UNICEFはこの白紙の声明を発表する。子供が被害に合っていること、そして我々の怒りは筆舌に尽くしがたい。こうした被害を与える者たちには、いまだに自分たちの蛮行を正当化する言葉があるとでもいうのか」と付記した。

またUNHCRのパノス・ムムツィス(Panos Moumtzis)シリア難民担当調整官は「東グータの人道状況は制御不能となっている」と述べ、シリア政府に対して民間人や生活インフラへの攻撃を直ちに停止するよう呼びかけた。

UNICEF, February 20, 2018

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フランス外務省は声明を出し、18日にから再び激化したロシア・シリア両軍によるダマスカス郊外県東グータ地方に対する爆撃・砲撃に関して、「居住地区、医療施設を含む生活インフラが狙われている」としたうえで、「国際人道法への体系的違反」と非難し、シリア政府、ロシア、イランは同地で緊張緩和地帯設置にかかる合意に従っていないと追及した。

AFP, February 20, 2018、ANHA, February 20, 2018、AP, February 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 20, 2018、al-Hayat, February 21, 2018、Reuters, February 20, 2018、SANA, February 20, 2018、UPI, February 20, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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