イスラーム軍が拉致・誘拐していたとされる人質・捕虜のうち解放が確認されていない行方不明者の家族が首都ダマスカスでハイダル国民和解担当国務大臣への制裁を求める怒りのデモ(2018年4月10日)

ダマスカス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月10日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方でイスラーム軍によって拉致・拘束されていた人質・捕虜のうちいまだ解放が確認されていない被害者の家族数百人が、中心街のサウラ通りで怒りのデモを行い、アリー・ハイダル国民和解担当国務大臣への制裁を求めた。

「シリア、改革の時代における腐敗」を題されたフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/11fasadfezamanalaeslaah/)にアップされた映像で、デモ参加者は、シリアやロシアのメディアに自分達の苦労や抗議行動を伝えるよう求め、「彼(ハイダル大臣)は就任以降何もしていない」などと怒号を上げた。

なお、ドゥラル・シャーミーヤ、やシリア人権監視団によると、拉致被害者・失踪者は約3,000人に及ぶとされるが、9日までに解放された捕虜・人質の数は200人にも満たない。

Youtube, April 10, 2018

AFP, April 10, 2018、ANHA, April 10, 2018、AP, April 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 10, 2018、al-Hayat, April 11, 2018、Reuters, April 10, 2018、SANA, April 10, 2018、UPI, April 10, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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