ダルアー県南西部ではシリア軍とダーイシュ(ハーリド・ブン・ワリード軍)の戦闘を避けようと住民1万人がイスラエル占領下のゴラン高原方面に避難(2018年7月10日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍の支配下にある県南西部のヤルムーク川河畔地域に留まっていた住民1万人以上が、シリア軍の攻撃を避けるため、イスラエル占領下のゴラン高原に向けて避難した。

ハーリド・ブン・ワリード軍は、サフム・ジャウラーン村、バイト・アーラ村、クーヤー村、マアルバ町、ナーフィア村、シャジャラ町、ジャムラ村、ジッリーン村、アドワーン村、シャブラク村、タスィール町、アイン・ズィクル村などを支配下に置いている。

なお、UNOCHA(国際連合人道問題調整事務所)のシリア危機事務所(在アンマン)のデヴィッド・スワンソン報道官によると、20万人近いシリア人が戦火を避けてイスラエル占領下のゴラン高原に避難しているという。

また、ヨルダン国境地域に逃れた避難民は320万人以上に及ぶという。

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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