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2014年3月15日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、AFP(3月16日付)が軍消息筋の話として、ヤブルード市内東部地区で軍と反体制武装集団が激しく交戦し、市内での作戦を指揮していた武装集団の司令官13人が死亡、また多くの戦闘員も死傷したと伝えた。

SANA, March 15, 2014

また、シリア・アラブ・テレビ(3月16日付)は、ヤブルード市郊外の丘陵地に現地に特派員を派遣し、「軍とシャームの民のヌスラ戦線などからなるテロ集団が激しく交戦…、軍の攻撃で深刻な打撃を被り、武装集団がランクース市方面に逃走した」と伝えた。

これに関して、シリア人権監視団は、ヌスラ戦線司令官の一人アブー・アッザーム・クワイティー氏が軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員との交戦の末に死亡したと伝えた。

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アブー・アッザーム氏は、カラムーン地方で活動するヌスラ戦線の「ナンバー・ツー」と目されており、またクッルナー・シュラカー(3月15日付)によると、アブー・アッザーム氏は、聖タクラー修道院修道女と女性収監者の捕虜交換を統轄していた人物。

シリア国民評議会事務局メンバーのムアイイド・ガズラーン氏は、ヤブルード市の戦況に関してCNNアラビック(3月15日付)を通じて声明を出し、「革命家らは攻撃を撃退することに成功し、カーラ地方からシャッビーハとともに進軍してきた軍に甚大な被害を与え、ヒズブッラー戦闘員と政府軍の兵士数十人が死亡し、その遺体は今も回収されずに放置されたままだ」と述べた。

ガズラーン氏によると、ヤブルード市での戦闘には、カラムーン殉教者旅団、西アースィー大隊、ハック旅団、ファトフの鷹旅団、クサイル旅団などが参加しているという。

またシリア人権監視団によると、ヤブルード市周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員とヌスラ戦線などとの戦闘が続き、軍はヘリコプターから同市東部周辺を「樽爆弾」を投下した。

一方、SANA(3月15日付)によると、軍がヤブルード市南東部の丘陵地帯、聖マールーン山を制圧するとともに、市内で進軍を続け、中心街の2キロ地点まで迫った。

また軍は、レバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール村からの兵站路を寸断し、反体制武装集団の一部がランクース市方面に逃走したという。

さらに軍は、マアルーラー市・ジャブアディーン町街道、ワーディー・バラダー、アルバインしなどで、反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ハラスター市では、旅客バスが反体制武装集団によって狙撃され、5人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イフスィム村を軍が空爆し、子供3人を含む5人が死亡した。

またマアッラト・ヌウマーン市も軍の空爆を受け、子供2人を含む11人が死亡したという。

一方、シリア革命家戦線広報局は声明を出し、マアッラト・ヌウマーン市で戦線軍司令官のアフマド・ムシャイイル准将(アブー・フィラース)がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)によって暗殺されたと発表した。

他方、SANA(3月15日付)によると、タフタナーズ市、ダーマー村、ルワイハ村、カフルジャーリス村、ビンニシュ市、ビダーマー町、サルミーン市、マアッラトミスリーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ザーウィヤ山ムハージリーン旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ジャッラーフ航空基地周辺を軍が空爆した。

またラーイー村では、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との戦闘で、ジハード主義武装集団戦闘員3人が死亡した。

このほか、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、カースティールー地区、アンサーリー地区、カラム・ベク地区、バーブ街道地区、ダフラト・アワード地区、カルム・ジャズマーティー地区などを、軍が「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。

一方、シャームの民の合同作戦司令室は声明を出し、東部のマギーディーン村、ハルファトラ村、タッル・バッタール農場、ジャッカ村、サンダラ村を、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との交戦の末に制圧した、と発表した。

ハラブ・ニュース(3月15日付)が伝えた。

他方、SANA(3月15日付)によると、アレッポ市マルジャ地区、アシュラフィーヤ地区、ジュダイダ地区、ヒーラーン村、アナダーン市、自由貿易地区、ジュバイラ村、タッラト・マダーファ村、ラスム・アッブード村、アルバイド村、マンスーラ村、カフルハムラ村、シャルファ・スグラ村、アッザーン村、アブティーン村、クワイリス村周辺、アレッポ中央刑務所周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(3月15日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月15日付)によると、ラスタン市、ダール・カビーラ村、ウンム・ハーラタイン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市ジュッブ・ジャンダリー地区、ジャウラト・シヤーフ地区、ハスラジーヤ村で、反体制武装集団メンバー30人が投降した。

またカルアト・ヒスン市、ザーラ村でも、反体制武装集団メンバー56人が投降した。

このほか、マズィーナ村では、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、4人が負傷した。

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ハサカ県では、SANA(3月15日付)によると、ハサカ市タラーイア地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、子供2人が負傷した。

AFP, March 15, 2014、AP, March 15, 2014、ARA News, March 15, 2014、Champress, March 15, 2014、CNN Arabic, March 15, 2014、al-Hayat, March 16, 2014、Iraqinews.com, March 15, 2014、Kull-na Shuraka’, March 15, 2014、Naharnet, March 15, 2014、NNA, March 15, 2014、Reuters, March 15, 2014、SANA, March 15, 2014、UPI, March 15, 2014などをもとに作成。

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