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2014年3月18日のシリア情勢:諸外国の動き

ダニエル・ルビンスタイン米シリア担当特使は声明を出し、「この政府(シリア政府)が任命した人物が米国での外交領事活動を行うことは受け入れられないと決定した」と表明し、米国内のシリア大使館と領事館の閉鎖と職員の国外退去を命じた。

ルビンスタイン特使は「3年にわたり、アサドは解任を求める国民に耳を傾けることを拒んできた」と非難したが、「両国政府は意見を異にしてはいるが、シリア国民との古くからのつながりを表すため、シリアという国家との外交関係は維持する。この関係はアサドが権力の座を去っても続くだろう」と付言した。

なお、シリア政府は12日に在米シリア大使館の閉鎖をすでに決定しており(http://syriaarabspring.info/wp/?p=5236)、ルビンスタイン特使の意思表明には実質的意味はない。

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イスラエル軍報道官によると、占領するゴラン高原(クナイトラ県)で、ブルー・ライン沿いの道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、パトロール中のイスラエル軍車輌に乗っていた兵士複数が負傷した。

『ハヤート』(3月19日付)によると、この爆発で、イスラエル兵1人が死亡した。

誰が爆弾を仕掛けたかは不明。

爆発事件を受け、イスラエル軍は、シリア軍の陣地複数カ所に向けた迫撃砲数十発を発射した。

爆発に関して、ベンヤミン・ネタニヤフ首相はリクードで演説し、「イスラエルの安全保障を護るため力をもって対処する」と述べた。

国連のフェフリー・フェルトマン事務次長(元駐レバノン米大使)はこの爆発に関して、重大な懸念を表明した。

なおNNA(3月18日付)によると、イスラエル軍は、占領下のシャブアー農場(ナバティーヤ県ハースバイヤー郡)で大規模な軍事訓練を行い、レバノン領から複数回にわたって爆発音が聞こえた。

同報道によると、イスラエル軍は120ミリ、155ミリ迫撃砲などを使用して砲撃を行う一方、シャイフ山(ヘルモン山)やカフルシューバーに空挺部隊の降下訓練も行われたという。

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米法務省は声明を出し、カナダを経由し、シリアに入国し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)に参加しようとしていた男性をワシントン州で逮捕したと発表した。

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英国のヒュー・ロバートソン外務英連邦大臣は『ハヤート』(3月19日付)に、「選挙結果はあらかじめ分かっている…。どんな選挙でもアサドが90%の信任を得て勝利することが分かっている、そう我々は言ってきた」と非難しつつ、「我々はアサドが選挙を実施することを止めることはでない…。しかし、国際社会において…偽りの選挙が彼に正統性を付与することはないだろう」と述べた。

AFP, March 18, 2014、AP, March 18, 2014、ARA News, March 18, 2014、Champress, March 18, 2014、al-Hayat, March 19, 2014、Iraqinews.com, March 18, 2014、Kull-na Shuraka’, March 18, 2014、Naharnet, March 18, 2014、NNA, March 18, 2014、Reuters, March 18, 2014、SANA, March 18, 2014、UPI, March 18, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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