シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構傘下の石油会社がイドリブ県の燃料を独占し、価格が急騰(2018年11月7日)

『ハヤート』(11月7日付)は、複数の活動家と地元消息筋の話として、反体制派の支配下にあるイドリブ県で燃料の価格が急騰し、住民が購入できなくなっていると伝えた。

同紙によると、ガソリン代は1バレル40,000シリア・ポンド(100米ドル)から60,000シリア・ポンド(150米ドル)にまで上昇、また市場で入手できる燃料も現象しているという。

その理由として、複数の地元消息筋は、シリア北東部の国境地帯でトルコ軍と西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の戦闘が近いとする報道を受けて、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構に所属するワタド石油社が、アレッポ県アフリーン郡を経由してイドリブ県北部への燃料の輸送便を掌握し、貯蔵する動きに出ているためだとみている。

ワタド石油社はまた、シャーム解放機構やそれに近い商人を通じて、イドリブ市に輸送される燃料を買い占め、市場への燃料の供給を制限しているために、価格高騰が生じているという。

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AFP, November 6, 2018、ANHA, November 6, 2018、AP, November 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 6, 2018、al-Hayat, November 7, 2018、Reuters, November 6, 2018、SANA, November 6, 2018、UPI, November 6, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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