シリア人権監視団によると、10月以降帰国した難民700人以上を当局が逮捕、200人以上が依然拘束下に(2018年11月18日)

英国で活動する反体制組織のシリア人権監視団は、10月以降にシリアに帰国した難民のうち700人以上が政府当局によって逮捕され、うち200人以上が依然として拘束されていると発表した。

また、シリア人権監視団によると、シリア国内での恣意的逮捕は10月の1ヶ月間だけで488件に昇っているが、うち60%がシリア政府によるもので、そのなかにはシリア政府と反体制武装集団の和解を受けて近隣諸国(レバノン、ヨルダン)から帰国した難民も含まれているという。

ただし、60%(反体制派による恣意的逮捕が40%)との数値は、難民となったシリア人を除く1000万人強の人口のほとんどがシリア政府支配地域内で生活しているという事実を考慮していない。

AFP, November 18, 2018、ANHA, November 18, 2018、AP, November 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 18, 2018、al-Hayat, November 19, 2018、Reuters, November 18, 2018、SANA, November 18, 2018、UPI, November 18, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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