タンフ国境通行所を違法に占領する米軍はヒムス県南東部のシリア軍拠点をミサイル攻撃(2018年12月2日)

SANA(12月2日付)は、速報で、米主導の有志連合軍が午後8時頃、ヒムス県のスフナ市南部のグラーブ山にあるシリア軍の拠点複数カ所をミサイル攻撃した、と伝えた。

攻撃による被害は限定的だったという。

ドゥラル・シャーミーヤ(12月2日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、ミサイル攻撃は、ヒムス県南東部タンフ国境通行所一帯の55キロ地帯に進駐する米軍部隊が実施、高機動ロケット砲システム(HIMARS)14発が発射され、シリア軍第3師団の拠点が標的となったという。

なお、ドゥラル・シャーミーヤ(12月1日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、11月30日にスフナ市からダイル・ザウル県方面の砂漠地帯に向かったシリア軍の車列が消息を絶った。

消息を絶った車列はダーイシュ(イスラーム国)に襲撃された可能性があるという。

AFP, December 2, 2018、ANHA, December 2, 2018、AP, December 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2018、December 2, 2018、al-Hayat, December 3, 2018、Reuters, December 2, 2018、SANA, December 2, 2018、UPI, December 2, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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