シリア民主軍はシリア政府支配地域からダイル・ザウル県南東部への人道支援物資搬入を再び阻止する一方、国連の人道支援物資が米軍占領地域の背後にあるヨルダン領内のルクバーン・キャンプに届けられる(2019年2月5日)

SANA(2月5日付)は、ダイル・ザウル県南東部ユーフラテス川東岸のハジーン市をダーイシュ(イスラーム国)から解放し、同地に展開した人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、有志連合を主導する米軍の指示を受けて、シリア政府、シリア赤新月社、ロシア当事者和解調整センターによる人道支援物資の搬入を認めず、その進行を阻止したと伝えた。

同通信社によると、飲料水、医薬品、洗身用品などを積んだシリア赤新月社の貨物トレーラー10輌が、フサイニーヤ町でシリア民主軍に進行を妨げられたという。

人道支援の搬入が阻止されたのは2度目。

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バーディヤ24(2月5日付)は、米主導の有志連合が占領するヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプに、食糧や人道支援物資を積んだUNHCR(国際連合難民高等弁務官事務所)の車列がシリア側から越境し到着したと伝えた。

AFP, February 5, 2019、ANHA, February 5, 2019、AP, February 5, 2019、al-Badiya 24, February 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2019、al-Hayat, February 6, 2019、Reuters, February 5, 2019、SANA, February 5, 2019、UPI, February 5, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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