PYDに近いANHAは、北・東シリア自治局支配下のダイル・ザウル県での抗議デモがシリア政府によって煽動されていると非難(2019年4月30日)

クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)に近いANHA(4月30日付)は、ダイル・ザイル県内の北・東シリア自治局の支配地で26日から28日にかけて、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の退去を求めて行われた抗議デモに関して、「ガソリン価格の引き上げなどを求めるデモの参加者は…子供を除くと30人に満たない」と伝えたうえで、「シリア国内の一部の勢力に資する政治的アジェンダを実現しようとして人民の要求に乗じている」と批判した。

同サイトはまた「デモのほとんどはシリア政府の支配地域に隣接する地域で発生し、「クルドよ出ていけ」などといった人種差別的なスローガンが掲げられていた…。ガソリンの価格引き下げを求めている人々は、この地域を構成する集団間の差別を固定化しようとする政策の燃料ではない」と付言、シリア政府がデモを煽動しているとの見方を示した。

AFP, April 30, 2019、ANHA, April 30, 2019、AP, April 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2019、al-Hayat, May 1, 2019、Reuters, April 30, 2019、SANA, April 30, 2019、UPI, April 30, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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