最高交渉委員会のメンバーの1人「ロシアとトルコの間にイドリブ県とタッル・リフアト市一帯の支配地域交換の取引はない」(2019年5月13日)

国民解放運動の司令官で最高交渉委員会のメンバーの1人であるファーティフ・ハッスーン准将は、サイト24(5月13日付)で、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県を中心とする反体制派支配地域に対するロシア・シリア両軍の攻撃に関して、「トルコとロシアの間に、ハマー県やイドリブ県とタッル・リフアト市一帯の支配地域を交換するという取引がある」との一部報道を否定した。

ハッスーン准将は「トルコの政治指導者と軍司令官は、イドリブ県がトルコの安全保障上の拠点であると見ており、それはトルコの大統領も明言している」と付言した。

タッル・リフアト市一帯は、北・東シリア自治局とシリア政府が共同統治している。

AFP, May 13, 2019、ANHA, May 13, 2019、AP, May 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 13, 2019、al-Hayat, May 14, 2019、Mawqi’ 24, May 13, 2019、Reuters, May 13, 2019、SANA, May 13, 2019、SOHR, May 14, 2019、UPI, May 13, 2019などをもとに作成。

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