シリア・ロシア軍はイドリブ県への爆撃を続け、子供3人を含む市民5人が死亡(2019年8月20日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が爆撃を激化させてから111日目を迎えた8月20日、シリア・ロシア軍は同地への攻撃を継続、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は95回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」70発を投下、ロシア軍も40回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は980発におよんだ。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より11人(民間人5人(うち女性0人、子供3人)、シリア軍兵士1人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて3,674人となった。

うち、950人が民間人(女性172人、子供240人を含む)、1,254人がシリア軍兵士、1,460人が反体制武装集団戦闘員。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフルルーマー村、ハザーリーン村、ラカーヤー村、ヒーシュ村、タッル・タルイー村、マアッラト・ハルマ村、タッル・ジャアファル村、タッフ村、タマーニア町、バスィーダー村、ジャルジャナーズ町、タッル・マンス村、カフルサジュナ村、タフターヤー村、クファイル村、ジスル・シュグール市に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでタマーニア町、ヒーシュ村、ラカーヤー村およびその一帯、ダイル・シャルキー村、ジャルジャナーズ町、ガドファ村、タッル・タルイー村に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もガドファ村、マアッラト・ヌウマーン市、ダイル・シャルキー村、タマーニア町、ヒーシュ村、カフルナブル市、スィフヤーン村、タッフ村、ブナイン村、アルマナーヤー村一帯、バスィーダー村を爆撃した。

これにより、ガドファ村で市民1人、ヒーシュ村で子供1人を含む2人、カフルナブル市で男性2人、マアッラト・ヌウマーン市で男性2人、ブナイン村で子供1人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカフルハムラ村を砲撃し、子供1人が死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカッバーナ村一帯に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊が同地を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を32件(ラタキア県16件、アレッポ県15件、イドリブ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を6件(イドリブ県1件、ハマー県5件)確認した。

AFP, August 20, 2019、ANHA, August 20, 2019、AP, August 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 20, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 20, 2019、Reuters, August 20, 2019、SANA, August 20, 2019、SOHR, August 20, 2019、UPI, August 20, 2019などをもとに作成。

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