シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから8日目、両軍の爆撃は記録されず、戦闘も小康状態に(2019年9月7日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから8日目(爆撃を激化させてから129日目)を迎えた9月7日、シリア・ロシア軍の爆撃は記録されなかったが、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の散発的な戦闘は続いた。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より2人(民間人1人、シリア軍兵士は0人、反体制武装集団戦闘員1人)増えて4,126人となった。

内訳は、民間人1,049人(うち女性186人、子供261人)、シリア軍兵士1,406人、反体制武装集団戦闘員1,671人。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がヒーシュ村、タッフ村、シャイフ・ムスタファー村、マアッラト・ハルマ村、ラカーヤー村、カフルサジュナ村、ムアスラーン村、ナキール村を砲撃した。

またマアッラト・ヌウマーン市での10日前の爆撃で負傷していた民間人1人が死亡した。

AFP, September 7, 2019、ANHA, September 7, 2019、AP, September 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2019、Reuters, September 7, 2019、SANA, September 7, 2019、SOHR, September 7, 2019、UPI, September 7, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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