ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還調整委員会は米国の非協力によってルクバーン・キャンプからの国内避難民の移送が制限されたと非難(2019年10月1日)

ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還調整委員会は共同声明を出し、米主導の有志連合の占領下にあるヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン・シリア国境緩衝地帯にあるルクバーン・キャンプからの国内避難民(IDPs)のシリア政府支配地域への帰還に米国が非協力的であったため、9月30日には当初退去を予定していた2,000~2,500人のうち、国連とシリア赤新月社が移送したIDPsは336人にとどまったと発表、米国を非難した。

国連の発表によると、2019年3月の時点でルクバーン・キャンプからシリア政府支配地域に帰還したIDPsの数は15,600人で、同キャンプには依然として26,000人がとどまっているという。

AFP, October 1, 2019、ANHA, October 1, 2019、AP, October 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2019、Reuters, October 1, 2019、SANA, October 1, 2019、SOHR, October 1, 2019、UPI, October 1, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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