SANAはトルコ軍がYPG主体のシリア民主軍が展開するシリア北東部を爆撃したと伝えるが、シリア人権監視団はこれをフェイクと断じる(2019年10月7日)

SANA(10月7日付)は、ハサカ県の特派員からの情報として、トルコ軍が7日晩、ハサカ県東部とイラク領内を結ぶスィーマルカー国境通行所一帯とマーリキーヤ市近郊のタッル・タウィール村一帯に対して爆撃を行ったと伝え、その映像を公開した。

爆撃が行われた地域には、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点が複数設置されていたという。

これに関して、英国を拠点とするシリア人権監視団は、トルコ軍による爆撃はシリア領内ではなく、イラク領内に対して行われたと発表、SANAの報道がフェイクだと断じた。

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ロイター通信(10月8日付)が、トルコの匿名治安筋から得た情報によると、この爆撃は、スィーマルカー国境通行所にいたるイラク領内の街道がシリア北東部の拠点を強化するための兵站路として利用されるのを阻止することが目的だったという。

AFP, October 7, 2019、ANHA, October 7, 2019、AP, October 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2019、Reuters, October 7, 2019、October 8, 2019、SANA, October 7, 2019、SOHR, October 7, 2019、UPI, October 7, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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