シリア・ロシア軍がシャーム解放機構の軍事・治安権限下にあるイドリブ県各所を爆撃、民間人23人が死亡。ホワイト・ヘルメットはメンバー1人の家族が犠牲になったと発表(2019年12月17日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がタッル・マンス村を爆撃し、女児1人と女性2人を含む一家7人が死亡した。

シリア軍ヘリコプターも同地を「樽爆弾」で爆撃し、女性1人を含む2人が死亡した。

シリア軍戦闘機はまた、ビダーマー町を爆撃し、子ども3人と女性1人を含む一家6人が死亡した。

この爆撃に関して、ホワイト・ヘルメットは、ツイッターやフェイスブックを通じて、ブダーマー町への爆撃で、ホワイト・ヘルメットのメンバーの一人アンワル・フマイディー氏の家族が死亡したと発表し、弔意を示した。


シリア軍はさらに、戦闘機がムアスラーン村、バービーラー村一帯を爆撃し、ムアスラーン村では6人が、バービーラー村では1人が死亡したほか、ヘリコプターがマアッルシャムシャ村を「樽爆弾」で爆撃し、1人が死亡した。

シリア軍はこのほかにも、戦闘機がマアッラト・ヌウマーン市、ジャルジャナーズ町、マアッルシューリーン村、バービーラー村一帯、ハルーバ村、マアッル・シャマーリーン村、アブー・フッバ村、マアッラト・ヌウマーン市近郊の高速道路、ガドファ村、カナーイス村、ジスル・シュグール市、カフルルーマー村を爆撃、ヘリコプターが「樽爆弾」でハラーキー村、ハーッス村、ジャルジャナーズ町、ガドファ村、タッル・マンス村一帯、バービーラー村、ハルバ村、タッフ村、マアッルシューリーン村を爆撃した。

一方、ロシア軍戦闘機は、スィフヤーン村、バーブーリーン村、ジャルジャナーズ町、カラーティー村、タッフ村、ダイル・シャルキー村、マアッルシューリーン村、タッル・マルディーフ村、マアッラト・ヌウマーン市、アブー・ズフール町一帯、アルバイーン山を爆撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯を爆撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村を砲撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(12月17日付)によると、ハラサ村一帯に進攻したシリア軍を国民解放戦線(国民軍所属)が迎撃、これを撃退した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を50件(イドリブ県16件、ラタキア県19件、アレッポ県8件、ハマー県7件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を40件(イドリブ県30件、ラタキア県5件、アレッポ県4件、ハマー県1件)確認した。

AFP, December 17, 2019、ANHA, December 17, 2019、AP, December 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 17, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 17, 2019、Reuters, December 17, 2019、SANA, December 17, 2019、SOHR, December 17, 2019、UPI, December 17, 2019などをもとに作成。

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