シリア軍はイドリブ県の10カ村を制圧、反体制派はナイラブ村を奪還、ロシア軍はトルコ軍拠点を爆撃し10人を殺傷(2020年2月24日)

イドリブ県では、SANA(2月24日付)によると、シリア軍地上部隊がシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末、タッル・ナール村、シャイフ・ムスタファー村、ナキール村、カフルサジュナ村、ウライニバ村、ストゥーフ・ダイル村、マアッラト・ハルマ村、マアッルズィーター村、ジャバーラー村を制圧した。

シリア・ロシア軍戦闘機がシリア軍地上部隊の進軍を航空支援し、各所を爆撃した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、ウンム・スィール村、マアッラト・スィーン村も制圧した。

一方、トルコ軍がナイラブ村一帯に対して激しい砲撃を加えるなか、「決戦」作戦司令室が再び攻勢をかけ、シリア軍との戦闘の末にナイラブ村とその周辺のマアッラト・ウルヤー村、サーリヒーヤ村、サーン村を奪還した。

トルコ軍はまた、戦車、装甲車など約100輌からなる増援部隊をカフルルースィーン村に違法に設置されている通行所からシリア領内に進入させ、イフスィム村、カンスフラ村近郊、カンスフラ村・バーッラ村間、バサーミス村近郊に新たな拠点を設置した。

これに対して、シリア軍戦闘機がカンスフラ村に設置されているトルコ軍拠点を爆撃し、シリア人権監視団などによると兵士10人が死傷した。

ドゥラル・シャーミーヤ(2月24日付)によると、爆撃を受けたのは、カンスフラ村・バーッラ村に設置されたばかりのトルコ軍の拠点で、シリア軍ではなく、ロシア軍戦闘機が攻撃したという。

ロシア軍戦闘機はまた、ファティーラ村を爆撃し、住民3人が死亡したという。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室が、フマイミーム航空基地一帯を地対地ミサイルで攻撃、ロシア軍防空部隊がこれを撃破した。

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シリア人権監視団によると、一連の戦闘で、シリア軍兵士11人、「決戦」作戦司令室戦闘員26人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を26件(イドリブ県14件、ラタキア県8件、アレッポ県3件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を23件(イドリブ県16件、ラタキア県0件、アレッポ県5件、ハマー県2件)確認した。

AFP, February 24, 2020、ANHA, February 24, 2020、AP, February 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 24, 2020、Reuters, February 24, 2020、SANA, February 24, 2020、SOHR, February 24, 2020、UPI, February 24, 2020などをもとに作成。

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