シリアで新たに6人の新型コロナウイルス感染者が確認、サイイダ・ザイナブ町とタルトゥース市海岸通りが封鎖(2020年4月2日)

保健省は声明を出し、シリア国内で新たに6人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、4月2日現在の同地での感染者数は16人(うち死者2人)となった。

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イマード・ハミース内閣の新型コロナウイルス対策チームは、4月3日(金曜日)から追って通知があるまでの期間、国内全域で毎週金曜日と土曜日の12時から翌日午前5時までの外出を禁止することを決定した。

これを受けて、内務省は、軍、内務治安部隊、各県警察と連携して、街道などに検問所を設置、巡回活動を行うことで外出禁止の徹底を図ることを決定した。

新型コロナウイルス対策チームはまた、感染拡大防止策として、首都ダマスカスの南約1キロの距離にあるダマスカス郊外県ダーライヤー郡サイイダ・ザイナブ区サイイダ・ザイナブ町を封鎖したことを決定した。

対策チームはさらに、4月2日から国内市場で十分な供給を確保し、価格高騰を抑えることができるようになるまでの期間、マメ科植物、乳製品、チーズ、卵、塩素、ナトリウムの輸出の停止、飼料な食肉の輸入の解禁、ミネラルウォーターの価格統制を行うことを決定した。

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タルトゥース県は、新型コロナウイルス対策として、4月2日正午から追って通知があるまでの期間、タルトゥース市の海岸通り(コルニーシュ)を封鎖し、通行を禁止することを決定した。

SANA(4月2日付)が伝えた。

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シリア人権監視団は、信頼できる複数の医療筋の情報として、ダマスカス県、アレッポ県、ラタキア県、タルトゥース県、ヒムス県、ハマー県、ダルアー県で新型コロナウイルスの感染を疑われ、隔離されている住民が約300人に達していると発表した。

このうち109人はPCR検査の結果、陰性と診断されたが、28人の感染が確認され、保健省が死亡を発表した女性2人以外にも、女性看護師1人が死亡しているという。

一方、ダイル・ザウル県南東部のマヤーディーン市では「イランの民兵」29人が新型コロナウイルスに感染(うち5人はアレッポ県で感染)して隔離されているという。

内訳はイラン人16人、イラク人13人。

AFP, April 2, 2020、ANHA, April 2, 2020、AP, April 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2020、Reuters, April 2, 2020、SANA, April 2, 2020、SOHR, April 2, 2020、UPI, April 2, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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