2014年4月4日のシリア情勢:反体制勢力の動き

ダマスカス県では、複数の反体制活動家が、ジャウバル区で軍が毒ガスを使用したと主張、意識を失い、治療を受けていると思われる男性の画像をインターネット上で公開した。

ロイター通信(4月4日付)が伝えた。

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Kull-na Shuraka’, April 4, 2014

ホーラーン外国人旅団に所属するアブー・カアカーア大隊報道官のアブー・ウマル・ジャウラーニー氏は、3月29日のイスラエル軍による占領下ゴラン高原(ブライカ村)での潜入者2人への発砲・殺害に関して、クッルナー・シュラカー(4月4日付)に対して、「自由シリア軍戦闘員2人が死亡した」と認めたうえで、「アサド軍との我々の戦いは、イスラエルが公然と敵対行為を繰り返した場合、(イスラエルへの)報復を妨げるものではない」と述べた。

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クナイトラ県で活動すると思われるジハード主義武装集団のジハード中隊、ファジュル・イスラーム大隊、ジュンド・ラフマーン中隊は共同声明を出し、3月29日のイスラエル軍による占領下ゴラン高原(ブライカ村)での潜入者2人への発砲・殺害に関して、イスラエルに「正式な謝罪」を求めた。

なお同声明によると、イスラエル軍の砲撃で死亡したのはアブー・ウダイ・ジャウラーニー氏、アブー・ハッターブ・ジャウラーニー氏の2名だという。

ARA News(4月4日付)は、民主統一党アサーイシュが2週間前からアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市住民に対して、トルコへの入国規制を強化していると報じた。

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シリア人権監視団は、ラタキア県の複数の消息筋からの情報として、「ヌスラ戦線、ジュヌード・シャーム、アンサール・シャーム、イスラーム・シャームなどイスラーム主義武装集団のいずれかが、カサブ町および同市周辺のアルメニア教徒を今も殺戮し続けているとのシリア政府、メディア、外交官発の報道は根拠がない」としたうえで、「シリア政府がシリアの宗教・エスニック・マイノリティを保護しているというイメージを、地元世論や国際世論のなかに作り出そうとしている」と批判した。

 

AFP, April 4, 2014、AP, April 4, 2014、ARA News, April 4, 2014、Champress, April 4, 2014、al-Hayat, April 5, 2014、Iraqinews.com, April 4, 2014、Kull-na Shuraka’, April 4, 2014、Naharnet, April 4, 2014、NNA, April 4, 2014、Reuters, April 4, 2014、SANA, April 4, 2014、UPI, April 4, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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