トルコ占領地各所で国民軍所属組織どうしが激しく交戦(2020年5月1日)

アレッポ県では、ANHA(5月1日付)によると、トルコの占領下にあるジャラーブルス市で、ダイル・ザウル県出身者によって構成される東部自由人連合、東部軍、第9師団が、市内で活動するイスラーム軍など拠点を襲撃し、これを制圧、国民軍憲兵隊本部前などで憲兵隊と激しく交戦した。

東部自由人連合、東部軍、第9師団、イスラーム軍はいずれも国民軍に所属する武装集団。

シリア人権監視団によると、この戦闘で、憲兵隊の隊員1人が死亡、3人が負傷した。

また、シリア政府と北東シリア自治局の支配地に接するアウン・ダーダート村の通行所(バーブ市近郊)でも、ハムザ師団と東部自由人連合がシリア政府支配地域への車の密輸をめぐって対立し、交戦となった。

国民軍所属組織どうしの衝突を受けて、トルコ軍はF16戦闘機を派遣し、警戒活動にあたった。

AFP, May 1, 2020、ANHA, May 1, 2020、AP, May 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2020、Reuters, May 1, 2020、SANA, May 1, 2020、SOHR, May 1, 2020、UPI, May 1, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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