イスラエル軍ヘリコプターがクナイトラ県内のシリア軍拠点を攻撃(2020年7月24日)

シリア軍筋は、イスラエル軍ヘリコプター複数機が24日午後11時頃、クナイトラ県の前線に設置されている拠点3カ所に向かって対戦車ミサイルを発射、シリア軍兵士2人が軽傷を負い、火災が発生したと発表した。

SANA(7月24日付)が伝えた。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍ヘリコプターが攻撃を行ったのは、ハドル村近郊のシリア軍と「イランの民兵」の拠点複数カ所。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(7月24日付)によると、フドル村入口近くで車1台が被弾し、運転手1人が死亡、1人が負傷したという。

死傷したのは、いずれもレバノンのヒズブッラーが現地で結成した地元民兵組織のメンバーだという。

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対するイスラエル軍も声明を出し、同軍攻撃ヘリコプターが、24日早朝のシリア軍による発砲への対抗措置として、シリア領内の軍事目標複数カ所を攻撃したと発表した。

攻撃が行われたのは、シリア軍拠点内の監視所や諜報収集装備など。

イスラエル軍は「本日のイスラエルに対する発砲の責任はシリア政府にある…。イスラエル軍は決意をもって作戦を継続し、イスラエルの主権に対するあらゆる侵害に対処する」と強調した。

なお、タイムズ・オブ・イスラエル(7月24日付)などによると、24日早朝、イスラエル占領下のゴラン高原マジュダル・シャムス村に近い境界地帯で複数会の爆発が発生、同地の民家1棟と車1台が軽い被害を受けた。

AFP, July 24, 2020、ANHA, July 24, 2020、AP, July 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 24, 2020、Reuters, July 24, 2020、SANA, July 24, 2020、SOHR, July 24, 2020、The Times of Israel、July 24, 2020、UPI, July 24, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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