イスラエル軍は未明にゴラン高原の兵力引き離し地帯で放火、夜にダルアー県、ダマスカス郊外県を爆撃、兵士多数が死傷(2020年8月31日)

クナイトラ県では、SANA(8月31日付)によると、イスラエル軍が未明、マジュダル・シャムス村東の兵力引き離し地域のラインAに沿って放火し、火災はシリア政府支配下のラインA北側の地雷原、牧草地、農地に拡大、敷設されていた地雷複数発が爆発した。

これに対して、クナイトラ県の消防隊と農業局の職員が消火活動にあたった。

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その後、イスラエル軍は午後10時40分、占領下のゴラン高原から首都ダマスカス県の南(ダマスカス郊外県)をミサイル複数発で攻撃、シリア軍防空部隊が迎撃し、そのほとんどを撃破した。

しかし、このミサイル攻撃で、兵士2人が死亡、7人が負傷した。

一方、シリア人権監視団は、ダルアー県のイズラア市近郊のナーミル村の大隊基地、カルファー村の大隊基地、マハッジャ丘など、ヒズブッラーの部隊が展開している地域がミサイル攻撃を受け、甚大な物的被害が生じ、外国人3人を含む「イランの民兵」5人が死亡、10人以上が負傷したと発表した。

一方、AFP(8月31日付)は、シリア軍兵士3人、「イランの民兵」7人、民間人1人の合計11人が死亡したと伝えた。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月31日付)によると、ミサイル攻撃はまた、ダマスカス郊外県のダマスカス国際空港一帯、キスワ市一帯に対しても行われた。

AFP, August 31, 2020、ANHA, August 31, 2020、AP, August 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2020、Reuters, August 31, 2020、SANA, August 31, 2020、SOHR, August 31, 2020、UPI, August 31, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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