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アゼルバイジャン政府はシリアなどからアルメニア教徒が傭兵として派遣されていると非難、アルメニア大統領はアルメニア教徒の同然の権利と主張(2020年10月4日)

アゼルバイジャン国防省のアナル・エイヴェゾフ(Anar Eyvezov)報道官は、シリアのアルメニア教徒が傭兵としてアルメニアに派遣され、ナゴルノ・カラバフ地方での戦闘に参加していると発表した。

エイヴェゾフ報道官はその根拠として、ナゴルノ・カラバフ地方の前線で死亡したアルメニアの部隊の遺体のなかに、アルメニア教徒のシリア人傭兵が含まれていたため、と主張した。

また、ヒクメト・ハジエフ(Hikmat Haciyev)大統領報道官は「我々はアルメニア側が、複数の国から外国人傭兵、とりわけアルメニア教徒を、アゼルバイジャンとの戦闘に投入しようとしている」と述べた。

ハジエフ報道官によると、「シリア、レバノン出身のアルメニア教徒がアルメニアに展開しており、彼らはアゼルバイジャンと交戦しているアルメニア軍の部隊にいる」と付言した。

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一方、アルメニアのアルメン・サルキシャン(Armen Sarkissian)大統領は、国外のアルメニア教徒の参加について「当然のこと」としたうえで、「どんなアルメニア教徒でも、アルメニアのために戦う権利があり、彼らの兄弟であるアルメニア人を支援することは悪いことではない」と述べた。

AFP, October 4, 2020、ANHA, October 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2020、Reuters, October 4, 2020、SANA, October 4, 2020、SOHR, October 4, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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