ロシア軍はシリア民主軍に対してトルコ軍の攻撃が続くハサカ県アイン・イーサー市の政府関連施設をシリア政府に引き渡すよう求める(2020年12月7日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市に駐留するロシア軍部隊の司令官が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の司令官と会談した。

会談は、トルコ軍による同地一帯地域への攻撃激化を受けたもので、ロシア軍側はシリア民主軍に対して、市内の政府関連施設をシリア政府に返還するよう要請した。

しかし、シリア民主軍側はこれを拒否したという。

一方、ANHA(12月7日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市の北2キロの距離に位置するサイダー村近くに基地を建設していると伝え、その写真や映像を公開した。

 

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるダルバースィーヤ市とアームーダー市を結ぶ街道沿線の国境地帯にトルコ軍が設置していた通行所の前に、シリア民主軍が堀を掘削するなどして封鎖した。

封鎖作業はロシア軍の立ち会いのもとに行われた。

https://www.syriahr.com/wp-content/uploads/2020/12/%D8%AE%D9%86%D8%A7%D8%AF%D9%82.mp4?_=1

AFP, December 7, 2020、ANHA, December 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2020、Reuters, December 7, 2020、SANA, December 7, 2020、SOHR, December 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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