イドリブ県でワタド石油社の施設が前日に続いて攻撃を受ける一方、「決戦」作戦司令室との戦闘でシリア軍中尉死亡(2021年3月22日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるサルマーダ市近郊のワタド石油社の石油精製用燃焼装置が砲撃を受けた。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

ワタド石油社は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」で灯油、ガソリンなどの燃料の取引を牛耳る組織。

一方、「決戦」作戦司令室が、シリア政府の支配下のマアッラト・ヌウマーン市近郊のルワイハ村一帯でシリア軍と交戦し、砲撃によりシリア軍の中尉1人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるジャースィム市でシリア政府との和解に応じた元離反兵が正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を40件(イドリブ県16件、ラタキア県17件、アレッポ県5件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は30件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を28件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 22, 2021、ANHA, March 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 22, 2021、Reuters, March 22, 2021、SANA, March 22, 2021、SOHR, March 22, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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