シリア軍は「決戦」作戦司令室支配下のハマー県、イドリブ県を砲撃(2021年5月14日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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シリア人権監視団によると、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

一方、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方各所を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下のナワー市で正体不明の武装集団がシリア軍兵士に銃を発砲、2人が死亡した。

また、フラーク市でも住民1人が何者かに銃で撃たれて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を39件(イドリブ県23件、ラタキア県9件、アレッポ県2件、ハマー県5件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は36件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を16件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, May 14, 2021、ANHA, May 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 14, 2021、Reuters, May 14, 2021、SANA, May 14, 2021、SOHR, May 14, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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