シリア軍がイドリブ県内のトルコ軍拠点3カ所を砲撃、ロシア軍も爆撃を実施(2021年6月24日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるカフルナブル市、マアッラト・ヌウマーン市、ダーナー村、ダール・カビーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるM4高速道路沿線のアリーハー市を砲撃、住民1人が負傷した。

 

シリア軍はまた、「決戦」作戦司令室の支配下にある県中部のナフラヤー村、マジャーズィル村、政府支配下のサラーキブ市近郊に設置されているトルコ軍の拠点3カ所に対して砲撃を加えたほか、ザーウィヤ山地方のフライフィル村、バイニーン村、マンタフ村を砲撃した。

ロシア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ市近郊のアイン・シーブ村を3度にわたって爆撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のヒルバト・ナークース村、カーヒラ村、ズィヤーラ町、ザイズーン村一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるタカード村、バルナター村、ハバータ村、バフフィース村、カフル・アンマ村などを砲撃した。

これに対して、トルコ軍と「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にある第46連隊基地、ミーズナーズ村、カフル・ハラブ村を砲撃した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、軍事情報局がマムティナ村の住居を急襲し、同局に協力していた男性1人を殺害、1人を負傷させた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を35件(イドリブ県17件、ラタキア県11件、アレッポ県5件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は26件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 24, 2021、ANHA, June 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 24, 2021、Reuters, June 24, 2021、SANA, June 24, 2021、SOHR, June 24, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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