シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県南部のサルジャ村を砲撃、子供3人、女性1人、男性1人、ホワイト・ヘルメットのメンバー1人の合わせて6人が死亡(2021年7月17日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にある県南部のサルジャ村を砲撃し、子供3人、女性1人、男性1人、ホワイト・ヘルメットのメンバー1人の合わせて6人が死亡、ホワイト・ヘルメットのメンバーを含む7人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるサラーキブ市近郊の穀物サイロを攻撃、シリア軍兵士複数が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室を主導する国民解放戦線が、シリア政府の支配下にあるミーズナーズ村にあるシリア軍の陣地を砲撃し、シリア軍狙撃手1人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を38件(イドリブ県22件、ラタキア県7件、アレッポ県2件、ハマー県7件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は36件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, July 17, 2021、ANHA, July 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 17, 2021、Reuters, July 17, 2021、SANA, July 17, 2021、SOHR, July 17, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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